builderscon tokyo 2018 に参加した

ブログを書くまでがbuildersconということでちょっと遅くなったけど書く。

登壇

Azure ネタで登壇しようと思ったのでスピーカーで応募したら、なんと採択いただいた。何だかんだ、YAPC時代から含めると3回くらい登壇させていただいている。

今回は AWS 一辺倒の中 Azure でしかもエンタープライズネタということで、たぶん来ていただける人も少ないだろうなぁと思っていたら、予想通り満員御礼のセッションもある中10名くらいだったorz
※土曜日朝の10時から、しかもkazuhoさんの大人気のセッションの裏という枠もなかなか酷だなとは思っていたけどこれはいいわけです。。

内容としては、普段の業務から感じているエンタープライズへのクラウド導入特有の課題や解決策を話した。参加いただいた方からのご質問や反応から、今回話した内容はやはりエンタープライズ系のあるあるっぽい。
コンテナ利用を考えられている参加者の方もいらっしゃった。

また今度も何かのネタで応募したいと思うけど、タイトルやセッション内容の紹介文、スライドのつくりを改善していこうと思った。

前夜祭

電子名札を筆頭に IoT ネタ多めだった。闇を聞いていると前職での組み込み開発の時を思い出してそういうのあるよなぁみたいなところがあった。Akerun の事例なんかは IoT のデバイス側だけでなくて、いくらでもあるコントロールする側のデバイスのことも考慮しないといけないのでかなり手間かかりそう。

自分も何年か前に買ったラズパイ思い出して、改めてちゃんと触ってみたいなと思った。

1日目

オープニング

動画がすごい手が込んでて面白かった。今年向けに作ってあったけど来年はまた別のものになるんだろうか。。編集で何とかなるのかな。

産業でガチ利用されるRaspberry Piの話

前夜祭の Akerun の方のお話し。ラズパイって実はいろんなところで使われてて教育向けのおもちゃとか、日曜プログラマの領域だけではないっぽい。
生産も安定していて、品質も高い、その上安い、ということでこういうデバイスの中ではトップクラスに扱いやすいイメージを受けた。普段 OS 周りやクラウド、アプリケーションのレイヤにいると生産性とか品質の高さって全く意識しないので新しい発見だった。

パスワードレスなユーザー認証時代を迎えるためにサービス開発者がしなければならないこと

AuthN とかのはなし。認証系のデモは全く刺さらない、というぼやきは全くその通りだと思った。。
自分もOpenID Connectと Azure AD を組み合わせたアプリケーション作ってやったぜ!と勢い込んでお客さんにシングルサインオンができたところを見せて、何の反応もなかったのはとてもやるせない気になった。。JWTトークンとかいろんな情報乗ってて楽しいんだけどなぁ。

知らなかった、時に困るWebサービスのセキュリティ対策

ペパボで発生したセキュリティインシデントの話し。淡々と丁寧な話し方をされるというのも相まってすごい生々しくてリアルだった。。
質問でもあったけどあとからセキュリティのフレームワークを導入するのってすごい大変だと思うから、ある程度の企業規模になったらセキュリティエンジニアみたいなものはちゃんとポジションとして用意しておかないといけないんだろうな。

実録!ある担当者がみた「謎ガジェット」開発1年史

電子名札のセッション。みんな光物が大好き!

JavaCardの世界

ベストスピーカー1位のセッション。
SIMカードで使われている実装の話しということで、全く知らない領域だったけど、実装できそうな気になった()
最後のSIMに書き込むときはキーが必要でその発行は個人では厳しいという落ちは面白かった。途中からなんとなくそうだろうなぁとは思ってたけどw

Envoy externals and ideas

Envoy というサービスメッシュを構成するときのサービスのお話し。最近 k8s 触ってるので一緒に触ってみよう。

2日目

高集積コンテナホスティングにおけるボトルネックとその解法

前職 LXC を使っていたこともあり、トラシューは同じ感じでやっていたので完全に新しい知見かというとそうではなかったけど、ただその方法やカーネルの実装がすごく丁寧に解説されていてとても分かりやすかった。

ブログサービスのHTTPS化を支えたAWSで作るピタゴラスイッチ

マネージドなSaaS/PaaS系のサービスでピタゴラスイッチを作って Let's Encrypt の証明書を発行するという実装方法の解説。ピタゴラスイッチするときってどこまでサーバーレスにするかというのが考えどころだと思うけど、その辺が非常に参考になるアーキテクチャーだった。

Webアプリケーションエンジニアが知るべきDNSの基本

DNS の仕組みがとても分かりやすかった。強いえて言えばもう少し経験からくる部分があるとよかったかなと思った。
質問で、負荷とか加味してTTLどれくらいにしますかというないようで、普段は300、移行のときは10というのを聞いてそんな感覚でも大丈夫なんだというのは知見だった。

RDB THE Right Way ~壮大なるRDBリファクタリング物語~

DB のリファクタリングの勘所がわかった。もう一回動画見なおそうと思う。
そしてSQLアンチパターンとDBの設計の本は買おうと思う。

さいごに

最初スポンサーチケットを買って、そのあと譲渡してスピーカーチケットに切り替えた。スピーカーチケットで電子名札がもらえるかと思ったらそうではなかったのでちゃんと確認しておけばよかった。。
クロージングで牧さんが話されたコミュニティのエコーチェンバー現象というのは初めて知った。いろいろ思い当たる節があったのがクリアになった気がした。最後の最後まで知見が得られるのはさすが builderscon感あった。
そういえば今年は前回に増して人が多くなってた気がした。セッションに行こうとしたら満員御礼の紙が貼ってあってもう入れない、という状況があった。スタッフの人に聞くと場所が最初に決まるらしいので、想像以上に多くなると立ち見や入れない人が増えそう。
追記:この辺はこういうことらしい↓
https://twitter.com/lestrrat/status/1038708506847662080?s=21

毎度だけど改めて今年の builderscon も最高だった。来年もぜひ参加したい。